SUP カヤック

【開催報告】JSPA SUPパドリング研修会「三重の海川フィールド完全攻略」

6月23日(火)・24日(水)の2日間にわたり、日本セーフティパドリング協会(JSPA)主催のSUPスキルアップ研修会が開催されました

今回の研修は、SUPのパドリング技術や指導技術、そして現場で最も重要となる安全管理に焦点をあてた企画です。講師には、豊かなガイド経験と高い技術を持つコア アウトフィッターズの山口浩也氏・山口香氏をお迎えしました。

なんと!2日間で延べ27名(1日目15名、2日目12名)のパドラーが、三重の美しい海と川を舞台に濃密な時間を過ごしてくれましたよ。今回のブログはその様子をレポートします!

■ Day 1:海フィールド(紀北町・キオラパドルフィールド)

テーマ:漕艇技術・指導技術のアップデートと、レクリエーションの融合

初日は、曇天ながらも風速0〜1m/sと絶好のフラットウォーターコンディション。ガイドとしては、もう少し波があり、うねりがあり…のハードなコンディションでの研修を期待していたのですが、今回は残念ながら漕ぎやすい環境でした。そんな紀北町の海で、基本的な漕艇技術の徹底的な見直しからスタートしました。

  • フォワードストロークの再確認:パドルの握り方から、フィニッシュからキャッチへ繋ぐ際の「身体のローテーション(回旋)」の使い方まで、細かく分解して学びます。
  • ボードコントロールの深化:スウィープやクロスノーズドローを駆使し、「右側・左側のみ」のパドリングでボードを自在に操るトレーニング。さらに、サーフスタンスでのポジション移動(キャリーハンドル前からテール付近まで)による重心移動と下半身の使い方を体得しました。
  • 楽しさを交えた指導法:ペットボトルスローを取り入れたターン練習など、実際のスクールやツアーですぐに活かせるレクリエーション要素も学び、指導の引き出しを広げました。

また、「ターンとスピンの違い」といった漕艇技術の言語化や、ボード・パドルの特性の再確認など、指導者として「感覚を言葉にする」重要性にも触れました。

■ Day 2:川フィールド(大台町・Verde大台ツーリズムフィールド)

テーマ:安全技術のシミュレーションと、ツアー造成におけるリスクマネジメント

2日目は宮川へと移し、ダム河川・穏やかな水面が広がる“初心者天国”のようなフィールドでの実践です。ここでは、穏やかだからこそ見落としがちな「リスク」をあぶり出すトレーニングを行いました。

  • 実践的なレスキュー&安全技術:体の大きなゲストをボードへ再乗艇させる具体的な方法や、ライフジャケットの厚みが再乗艇に与える影響を検証。さらに、ゲレンデ(海・川・湖)ごとに異なるリーシュコードの危険性と、実践的な牽引(レスキュー)技術を学びました。
  • 危機管理ツーリングとシミュレーション:現地マップを見ながらツアーを即興で企画。現場でのアナウンスや危険個所の洗い出しを行い、実際に現地ガイド2名を交えてツーリングへ。その場で即席のリーダー・サブリーダーを決定し、想定トレーニングを行いました。

今回の研修には、遠方をはじめ広範囲のエリアから、さらにはJSPA会員外のインストラクター・ガイドも含め、延べ27名という大変多くのパドラーが集まりました。この参加人数の多さ自体が、SUPガイドたちが「確かな技術と指導のノウハウ」をいかに求めているかの証明であると思っています。

また、普段、仕事としてSUPに関わるガイドであっても、漕艇技術以外の指導技術、特に安全管理の面では、コミュニケーションや全体への目配り、危機管理意識の意識の違いを感じる場面もありました。私たちのフィールド、宮川がいかに恵まれていても、ツアーを率いるリーダーとして必要なスキルはまだまだ沢山あると再認識・自戒する機会となりました。

・・・と堅い振り返りに加えて、夜の懇親会での他愛ない会話が実は大切だったりします。ガイド同志の意見交換もとっても楽しかったです。今年の夏、ともにがんばりましょう!

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