SUP カヤック

今年もプラスチックフィッシング。宮川が美しく誇りある川であり続けるために。

昨年はテスト大会として12月に実施した「プラスチックフィッシング大会」。今年も11月23日に無事開催、Verdeとしても水上安全管理を任されて参加することができました。

会場は宮川・三瀬谷ダム湖です。ダムが目の前に見える!

そもそも、「プラスチックフィッシング」とは?簡単にいうと、魚でなくプラスチックを釣りまくることです。

海洋プラスチックごみは、海にゴミが浮いている、という美観や観光業への悪影響は言うまでもなく、生態系に与えるダメージが懸念されています。プラスチックは分解されることなく海中に残り、微細なマイクロプラスチックに変わり、生物の健康が損なわれる。また、ゴミ自体が海底やサンゴ礁に沈み、これらの生態系を破壊していきます。ここに浮いているペットボトル1本がいつまでも海で残っている…と考えると恐ろしくなります。

海に近い地域の高校生が先導する取組

さて、今回の取組は、地域課題を学んでいる宇治山田商業高校の学生さんたちが、海に浮かぶプラスチックごみを見たときに、海に流れ込んでいる川の上流域のゴミに着目したことがきっかけではじまっています。その上流域として着目された宮川「三瀬谷ダム湖」(普段ベルデがパドルスポーツのフィールドとしてつかっている場所です)にあるB&G海洋センターが大会開催場所です。。

宇治山田商業高校から、地元の昴学園、ボート部の練習拠点として三瀬谷ダム湖を利用している津商業高校相可高校の学生さんへ波及し、一般の大学生や関係者・地域の方とともにとっても盛り上がった大会となりました。参加者は70名!

大会参加者のみなさん、他にも多くの応援団とともに宮川をきれいにしました

フィクサー(主催)はIXホールディングスさん。高校生だけでは難しい現場の調整や判断を的確におこなってくれました。最近、こうした共にに取り組むお仕事をする機会が増えたけど、主催者の想いや行動に共感できる、ベルデだけではできない仕事や取組に関わらせてもらえることはとてもありがたいことだな、と実感しています。

IXホールディングス浮田氏の想いがあっての取組です
ベルデはパドリングのレク、水上の安全管理を担当

プラスチックフィッシングの様子はこんな感じ。

半数ほどがボート部で水上に慣れている学生さんだったので、冬型の気圧配置・風が強いなかでもがんばってくれました。Verdeのガイド陣も、一緒にゴミ拾いたい!一心を我慢して、水上で参加者を見守ります。1人だけカヤックで早々にひっくり返って沈しまいましたが、そんな学生さんも前向きに陸上での次の取組に参加してくれていましたよ。

ところで・・・ダムの近くはすごいゴミなんです。上流から流されてきたゴミが貯まる場所でもあるので少しクリークになっているところはゴミを釣りたい放題。普段、ここより少し上流をアクティビティのフィールドとしているベルデにとってはショックな景色です。

総重量67.8kg。海まで流れていくゴミを微力ながら回収できた達成感の数字でもあり、ショックな数字でもあります。

この取組のすばらしいところは、回収したゴミを大会のプログラムとして洗浄・仕分けし、再生利用可能なプラスチックゴミとして、再利用できるものは株式会社REMAREさんによりマテリアルリサイクルされるというところです。回収したゴミを拾いっぱなしで終わりでなく、何に利用できるのか、どんな製品に生まれ変わるのか? ゴミ拾いは道徳的価値行動です、だけでなく、ゴミはゴミとしてだけでなく的確に回収すれば次に生まれ変わるモノ、と自覚をもてることも大事だと思います。

Verde大台ツーリズム、アウトドアな旅行会社として私たちは地域の自然を活かして商品をつくり、ゲストをよぶことで仕事が成り立っています。この大台の、宮川の豊かな自然が持続可能であることは、私たちの仕事にも、そしてここに住む住民としての誇りにも繋がっています。

宮川SUP

この宮川に影響される仕事はVerdeのような観光業だけでなく、農業・林業・水産業、それらから生み出される二次産品他、広くあります。「宮川がきれいであり続ける」ことで多く人が心理的にも経済的にも社会的にも豊かであり続けられます。

このプラスチックフィッシング大会の取組は、1日だけのイベントのように見えるかもしれませんが、ベルデの想いを形にし行動に移すことができる大切な一歩でもあり、これをきっかけに「宮川を美しく誇りある川であり続ける」ための活動に取り組んでいきたいと思っています。

「アウトフィッターとして目指すべき姿」を常に意識しながら、ベルデの経済的活動・社会的活動を続けていきたい。そして、この地域のアウトドアを楽しんでもらえるゲストのみなさんへ、大台の自然を愛すること、節度ある遊び方を提案できる会社であり続けたいと思います。

主催者であるIXホールディングスさんのレポート、読み応えあります
こちらは去年のテスト大会の様子

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