2025シーズンも、無事にすべてのプログラムを終えることができました。 振り返れば、今年もたくさんのゲストの皆様と出会い、共に三重県南部地域の自然を楽しみ、汗を流し、笑い合い、最高のアクティビティを共有できたことがベルデの喜びです。Verde大台ツーリズムにお越し頂きましたゲストの皆さま、本当にありがとうございました。
Verde 各部門で印象に残ったプログラムを振り返ってみます♪
登山部門:新プログラム、景子ガイドとオハイツアー
Verdeの登山ツアーは、日本三大峡谷であり、ガイドとしてのニーズが多い「大杉谷~大台ヶ原」登山道がメイン。リクエストを受けて熊野古道含めて近隣のプライベートガイドをうけることはありましたが、大杉谷・大台ケ原以外のプログラムとしての開設は、今年の「冬のオハイ」ツアーが初めてです。
「大杉谷グリーン」「宮川ブルー」を魅力にツアーをつくっているベルデとしては、「オハイブルー」を見逃すわけにはいきません。オハイの絶景に感動、そしてその地で活躍している景子ガイドと共にツアーをつくりたい、と企画したVerde初の冬のプログラムです。
景子ガイドは、日本山岳ガイド協会(JMGA)の登山ガイドⅡをもっているプロガイドです。尾鷲の多くの登山道を保全整備している藪漕ぎ隊の一員として、オハイ登山道(九鬼遊歩道)はもちろん、熊野古道や尾鷲道の整備、安全登山の普及に励んでいる方です。そして、オハイ登山道中にあります「景子橋」の由来となったガイドさんです。
彼女は、地域おこし協力隊としてオハイの再整備・知名度向上に関わり、卒業後の今でも九鬼集落(オハイのある集落)に根を張り、週1回は整備の活動を継続しながら、プロガイドとして活動しています。景子ガイドとの会話から「地域に根差し、フィールドを守り、価値を伝える」という使命感と、実際の貢献度がとても伝わってきて、ぜひ!彼女とのオハイツアーをつくりたい、と強く思って実現したプログラムでもあります。
そんなベルデの想いを受けてくれた景子ガイドの「冬の絶景・オハイツアー」。1月、2月とも満員御礼、最高のツアーになりましたよ。冬のキリっとする空気をたっぷり吸いこむ登山、三重県南部地域の山の魅力はなんといっても、登りながら海を楽しむことができること、その期待通りのオハイブルーをしっかり堪能できました。
パドル部門:雨の降らない夏。大人気のSUP、カヌーも成長。
パドル部門の最盛期は、夏にやってきます。今年の夏は、昨年に続き記録的な酷暑が続きました。改めてログを確認すると、7月19日に雨が降って以降、2時間程のゲリラ豪雨が数回あっただけ、まとまった雨は1カ月半降ることがありませんでした。
雨が降らない夏は去年に続いてです。体感的には、この気候が今後も地域のデフォルトになっていくと覚悟しています。水が入れ替わらないダム河川、上がる水温、変わる植生・・・気候変動の影響がいよいよ私たちの身近なフィールドでも目に見え、体感できるまでになってきました。私たちにできる、環境への活動、気候に合わせた活動について深く考える夏シーズンでもありました。
気象条件・マクロな視点では、このように心配なことが多い近年ですが、一方でベルデのパドル部門はしっかり成長を続けています。今年もシーズン入込実績を更新です。
変らずプログラム1番人気のSUPは、10名以上の団体さんからの依頼をたくさん受けたシーズンでもあります。(最高は1日で100名をガイドしてとのリクエスト!)会社や団体さんはもちろん、ファミリーでも3世代10名以上でのご依頼も多くなってきました。SUPはもちろん、ベルデのフィールド、ガイディングが幅広い世代・スキルの方々にマッチし、求められていることを実感できたシーズンでもあります。
2024シーズンからスタートしたカヌー。ベルデでは新しいプログラムですが、カヌーも春や秋を中心に人気が高まっています。ベルデとしては、夏以外のこの地域の魅力をもっともっと伝えていきたい、そのためのプログラムとして、さらに成長させたいのが宮川カヌーです。
ところで、ベルデは、毎年多くのゲストに初めてのパドルスポーツのフィールドとして選んでもらっています。自然が美しい、宮川ブルーで漕いでみたいといった地域の自然景観を目的に選んでくれるゲストにとっては、SUPやカヌーは目的でなく手段です。
ベルデは、パドルスポーツを手段としているゲストに対して、パドルスポーツの二次的魅力「パドルスポーツをすることで得られる価値(リフレッシュ・自然景観の癒し)」だけでなく、一次的魅力「パドルスポーツそのものの楽しさ・価値」をスマートに伝えるガイドでありたい、と考えています。「パドルスポーツという技術そのものの面白さ」、身体的な高揚感や漕艇の奥深さも、ベルデが伝えたい一次的な魅力です。
押し付けでなく、一次的価値・その楽しさを伝えられるガイドであるために、これからも日々研鑽です・・・そうそう、今年は若いガイドさんたちの成長がもっとも嬉しいことでした♪
旅行業部門:受注型企画旅行、プレゼントガーデンさんの旅行
今年印象にのこった旅行ツアーの仕事は、神戸にある就労継続支援B型事業所「プレゼント・ガーデン」さんとのご旅行。プレゼント・ガーデンさんは、知的に障がいをもつ方を対象した施設で、一般的な就労支援施設で行われる軽作業だけでなく、「園芸療法」を活動の柱に置いている非常にユニークで温かみのある施設です。
旅行業を引退された先輩から、この施設の旅行を引き継いでもらえないか?とご縁をもらいました。また、7年前にSUPとトレッキングのアクティビティだけをお受けしていたのですが、今回も夏旅に奥伊勢旅行を選んでくれてのカヤック&水あそび、奥伊勢フォレストピア1泊2日。
「ぼくたちは日頃から園芸活動・アウトドアでの活動をしています。アウトドアな旅行の提案をお願いします」というご依頼は、アウトドアな旅行会社のVerdeとしっかりマッチできたと思っています。
プレゼントガーデンさんは、コロナを機に、混む時期の旅行は控えられていたとのこと。でも、この奥伊勢のなんともいえない開放感、空間に対する人の少なさ、誇り高きマイナーな感じをたいへん気に入ってくれました。2日間時を共にすることでその施設の想いや教育にも触れられる貴重な時間で、なんだかエネルギーを逆にもらったツアーでした。
と、今回のブログでは、Verde3部門の印象に残ったプログラムを紹介しました。 2026年も、もっともっと楽しい企画・ツアーを通して、FAN to FUNを体現し、皆さんのご旅行をサポートさせていただきます。
酷暑も雨も、すべては自然がくれる最高のスパイス。来年はどんなドラマが待っているのか、今から楽しみです。2025年、本当にありがとうございました。 2026年も、Verdeと、ベルデと一緒に、紀伊半島のアウトドアでお会いしましょう!

“観光×アウトドア”を提案する旅行会社「Verde(ベルデ)大台ツーリズム」代表。 SUP・カヤック・登山ガイド → 起業 → ゲストハウス「宿屋まてまて」&「まてハウス」運営。このブログは「アウトドアライフをお仕事に」をテーマに発信します。






