いつもながらブログを更新するのは、トップシーズンが終わってから…というお待たせぶりです。２０２４年もパドルのトップシーズン（７～９月）を迎え、事故なく無事に終えることができました。まだまだ、カヌーを中心にパドルプログラムは１２月まで稼働していますが、１日ツアーが終了という一区切りで２０２４年の振返りです。

雨が降らなかった夏

今シーズン、特筆すべきことは、とにかく雨が降らなかったこと。昨年も７月末までは宮川も十分に雨が降らず、宮川の水位が低い厳しい状態だったのですが、今年はもっともっとたいへんな状況でした。ガイドログを振返ってみると、７月１２日にシトシト雨がふってから、なんと台風１０号がやってきた８月２７日まで、４５日間、夕立のような少しの雨も降らずに本当にカラカラの状態でした。

雨が降らないと、ダムで水位管理されている宮川はどうなるかというと・・・発電や農業用水のため徐々に水位が下がっていきます。今年は、電力会社の職員さんがマメに情報共有をしてくれたため、ガイドの心の準備はできていたものの、垂直に３．５～４ｍ下がった場所から発着する、というハード面（ボードや艇の発着準備や片付け）での厳しさはガイド目線では体力的にもとても厳しいものがあります。

それでも、ありがたいことに例年以上のゲストを迎え、とっても楽しんでもらえたことは変らないトップシーズンでした。夏、支流のジャングルクルーズをお見せできなかったゲストも多かったのですが、そんなことは気にしずに、「楽しかったよ！また来年も！」なんてお声をたくさんいただけて、厳しい夏が報われた感想です。ベルデのガイドも、精一杯、誠実にガイディングをがんばりました。

暑く、長い夏

今年の夏は、渇水だけでなく、暑かった。こちらもログを見返すと、例年、どんなに暑いと言われても山に囲まれた宮川では３５℃を超える日は数日だったのですが、今年は、３６℃はあたりまえ、３７、３８℃という怖いぐらいの数字が並んでいます。そして、そんな気温が９月終わりまで続きました。９月３連休も連日３５℃超え。私たちのようなパドルスポーツ事業者にとって、夏休みと同じように遊べることをありがたいと思いつつ、まさに気候変動を体感するシーズンでもありました。それは、徐々に徐々に変わってきたというより、一気にこの変化がやってきて、それが当たり前になる未来を予感させます。今年は、「２０２４年から（この地域でも）夏は３８℃がデフォルトになったよね」と振り返る記憶に残る夏だと思います。

そして、微力ながら、気候変動に繋がる環境負荷に対して私たちガイドツアー会社・旅行会社もできることがあるのでは、と考えたシーズンでもありました。これについは、また別の記事でまとめてお伝えしますね。

秋はカヌーをがんばります

ベルデといえば、「宮川でのSUP」というイメージが浸透しています。パドルスポーツにとって、宮川の静水域は、初心者初級者にとてもやさしいフィールドです。エンジン付きの動力船は禁止されているため、水面に波は立たず、風がない日は外的な影響がほとんどなくパドリングができます。ゆったり楽しむもよし、基本をしっかり体得するもよし。とにかく、全パドルスポーツにとって魅力的なフィールドのため、今シーズンはＳＵＰだけでなく、カヤック、そして今年からスタートしたカヌー（オープンデッキカヌー）に力を入れよう、と意気込んでいます。

秋はカヌーベストシーズン。初冬（１２月いっぱい）まで開催します。ここからは徐々に水温が下がり、水の透明度はマックスになり、キレイな宮川をゆったりと楽しむことができます。水温が低くなると、ロングブーツをレンタルしますので、ほとんど濡れずに楽しむことができることもカヌーをお勧めしたい理由です。１１月は紅葉、１２月は木枯らしが水面と調和し、本当に美しい景色を楽しんでもらえます。・・・そんなふうにガイドしますので、ぜひ秋冬パドルあそびにぜひ、宮川カヌーを。お待ちしています！

来シーズンガイド希望の方、宮川にあそびにきませんか？

トップシーズンは、なんと１２名のガイド・スタッフが一緒に働いてくれたＶｅｒｄｅ大台ツーリズムです。来シーズン以降を見越して、ガイド希望者、アウトドアアクティビティに興味がある方（SUPだけでなくカヌー・カヤック、サイクリングや登山等）、ゲストハウス業務など地方の観光振興に興味がある方、一緒にお仕事をしてみませんか？

ガイドのお仕事やVerdeの雰囲気を知ってもらうためにも、まずはこのオフシーズンにあそびに来てもらったり、WEBミーティングなどを通してコンタクトがとれるとお互いに安心です。ぜひ思い切って連絡をください。

【連絡先】Verde大台ツーリズム　代表野田　（公式ライン　からコンタクトお待ちしています）