SUP カヤック

ガイド以外のお仕事、何やってるの? アウトドアのミーティングと研修とトレーニングと

「ベルデのお仕事、夏以外なにをやっているんですか?」はゲストに聞かれるNo.1の質問です。アウトドアガイドの仕事を身近な方は少ないのでその生態…というか仕事の内容や頻度が想像できない方も多いとのかな、と思います。

アウトドアガイドの仕事に興味がある方、ご参考に!

Verdeでは、春と秋は大杉谷登山カヤックカヌーなどのパドルスポーツ。真夏はSUPのお仕事を多くご依頼頂きます。11月の今はちょうど大杉谷閉山(今シーズンは11/23が閉山日)までのガイドの調整をしているところ。

冬に雪が積もるフィールドではないので、スキーやスノーボードなどのガイドはありません。1年中ガイド業で忙しくしているのではなく、グリーンシーズン(紀伊半島では4~11月頃)のなかにパドルスポーツのニーズが極端に多いトップシーズン(7~9月)がある感じです。トップシーズン以外も遊びやすくとても美しいフィールドなので、もう少し繁閑の差をなくしたいな、と常々考えています。

11月のちょうど今は特に平日にガイド現場がない日、でもアウトドには絶好の日でもあります。こんなときは、研修やトレーニング、情報交換等を目的にガイド仲間と集う時期でもあります。ということで、今回は、今シーズンの研修やトレーニングの様子を紹介していきます。

横須賀にてSUPパドリング研修会

いつもは内水面の宮川、そして静水域でガイドをしていますが、所属する日本セーフティパドリング協会(JSPA)の仲間のもとで研修会を企画。横須賀西海岸でスクールを開催しているコア・アウトフィッターズのフィールドで、コアのガイドさんたちから豊かな経験を共有してもらいつつ、海だからこそ学べる技術に焦点をあてた研修です。

サーフィンや海水浴が日常にあり、港町として栄えた横須賀の海。ただSUPの技術だけでなく、違う文化を感じるフィールドを漕ぐこと自体が貴重な経験でもあります。いつもは中日本・西日本のメンバーと漕ぐ機会が多いのですが、関東のガイドさんと一緒に漕いで、会話できたこともよかったな。

三重セーフティパドルミーティング

三重・愛知のパドルガイドが集まり、一般パドラー向けのセーフティイベントを共催しました。パドルスポーツを楽しむ方を対象に、安全に関する講習会やSUP・カヤックの体験ツアーの開催、SUP・カヤック・パドルの試乗会を開催。

ガイド仲間である南伊勢の サニーコーストカヤックス尾鷲の小山ハウス紀北町のキオラパドル大紀町の語らいの里噺野愛知蒲郡のRAINBOWと一緒に、「パドルスポーツの愛好家が増ええるといいな」という想いをもったイベントです。。

ここでは、なんといっても銚子川の美しさをお伝えしたい。ベルデはセーフティ&レスキュー講習(SRP)担当でしたが、デモで何度も何度も落水していたい!なんて思ってしまうほどでした。

ところで、SRP講習とは、日本セーフティパドリング協会(JSPA)の公認スクールのみが提供することができるパドルスポーツの安全管理の講習プログラムです。パドルスポーツに特化した水辺の安全管理とレスキューに関して初級者から受講可能な講習内容となっています。Verdeではこれまで、観光来訪者のゲストを対象としたツアーがほとんどでしたが、今後はこうしたパドル愛好者向けのコアな研修を開催したいな、と計画しています。

中部ブロックミーティング

夏の忙しさもひと段落したころ行われたのは、日本セーフティパドリング協会(JSPA)の中部ブロックミーティングです。JSPAは、カヤック・カヌー・SUPのガイドが集う組織。700人ほどの会員が仲間であり、北海道から沖縄まで全国各所でガイドツアーを提供しています。

今回は、中部ブロック限定のミーティングでしたが、中部といっても広く、北は新潟から南は和歌山まで。三重県南伊勢にあるサラクワ海岸で親睦を深めました。美味しくバーベキューをたのしみながら、みんなで座佐浜まで漕いで過去・現在の情報交換と、未来を語る時間・・・パドルガイド業というレアな仕事を職業にしている私たちにとって、同業の仲間の存在はとても貴重で頼もしく、大切です。

長野にて日本山岳ガイド協会の研修会

登山ガイドとしても。毎年、「ふれあい集会」という名で日本山岳ガイド協会(JMGA)のミーティングが開催されます。今年は長野の佐久市にて現地出席をしてきました。JMGAは、登録ガイド2200人・地域団体61という大きな組織です。ガイド資格の公的資格化への推進はじめ、協会の継続的な取組のもとガイドが研鑽・研修をしています。

いくつかの講演会・勉強会と安全対策研修がメニューでしたが、残しておきたいことは、「強暴な天候」と表現されるようになった近年における地球温暖化対策への取組について。「自然に近いフィールドで活動するガイドが真っ先に伝えるべき現象であり、ガイドとしての姿勢を問われている。」という言葉から、パドルガイドであっても登山のガイドであっても、現場で感じることは等しくあり、ガイドとして表現・行動する重要性をあらためて感じた時間でした。

長野の写真、紅葉

未来を語る仲間がいること

どんな仕事でも、こうありたいという理想があると思います。私にとって理想的なアウトドアガイドは、「自然愛好者であり、他者に知識や経験を伝え、安全に楽しませることに情熱を持ち、それを職業として経済的に自立させている」人物です。さらに、会社の経営者として「常に成長を目指し、教育的でありながら、リーダーシップを発揮している」人物であること。

所属するガイド協会の人数でいうと、登山ガイドは2200人、パドルスポーツガイドは700人。もちろんベルデが所属する協会以外でも活躍されているガイドさんは多数いますが、それでもアウトドアガイド業界は小さな業界です。そんなガイド業界のなかで理想に近い具体的な先輩がいたり、時間を忘れて未来を語る仲間がいるということは、私にとってはとても貴重で有難いことだと思っています。なにより、楽しいのです。

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